転倒・事故の予防
PR

高齢者向け 滑り止めマット おすすめ5選【転倒予防】訪問PT推奨

高齢者向け 滑り止めマット おすすめ5選【転倒予防】
io.br.bo.ms@gmail.com
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

「朝起きたら、母が廊下で倒れていた…」

このような事態は、決して他人事ではありません。
高齢者の転倒による骨折は年間20万件以上発生しており、その約60%は住み慣れた「自宅内」で起きています。
特に多いのが、フローリングや浴室前での「滑り」による転倒です。

訪問PTとして多くのご家庭を見てきましたが、「たった1枚の滑り止めマットがあれば防げたのに」と悔やむ事故があまりにも多いのが現実です。
滑り止めマットは、手すりの設置よりも手軽で、即効性のある転倒予防策です。

この記事では、訪問PTの視点から厳選した、場所別のおすすめ滑り止めマット5選をご紹介します。

おすすめ滑り止めマット5選(場所別)
  • 廊下用 – 1位:長尺滑り止めマット(広範囲カバー)
  • トイレ前用 – 2位:コンパクト吸水マット
  • 浴室前用 – 3位:吸水・速乾マット(珪藻土など)
  • キッチン用 – 4位:撥水・クッションマット
  • 階段用 – 5位:段差対応マット(15枚セット)

1. なぜ高齢者に滑り止めマットが必要なのか?

「家の中で転ぶなんて、よっぽど足腰が弱っている人だけでしょ?」
そう思われるかもしれませんが、実は元気な方でも自宅内での転倒リスクは非常に高いのです。

消費者庁のデータによると、高齢者の転倒事故の約半数が自宅で発生しています。
私が担当していた70代の女性利用者様も、夜間トイレに行く途中、靴下でフローリングを歩いていて滑り、大腿骨を骨折されました。
入院期間は3ヶ月に及び、退院後も以前のような歩行ができなくなってしまいました。

なぜ自宅で滑るのでしょうか?主な原因は以下の通りです。

  • 靴下で歩くため摩擦が少ない
  • フローリングのワックスが効きすぎている
  • 浴室やキッチンなどの水滴・油汚れ
  • 加齢による足の筋力低下(踏ん張りがきかない)

滑り止めマットには、単に「滑らなくする(摩擦力を高める)」だけでなく、「クッション性で転倒時の衝撃を和らげる」「視覚的に『ここは滑りやすい』と意識させる」という効果もあります。
手すりの設置と合わせて、足元の環境を整えることは、転倒予防の基本中の基本です。

2. 滑り止めマット選定の4ポイント(訪問PT視点)

市販のマットなら何でも良いわけではありません。高齢者向けに選ぶ際のポイントは以下の4つです。

ポイント1:設置場所に合ったサイズ・形状

場所によって適切なサイズが異なります。
廊下なら歩幅に合わせて150〜200cmの長尺タイプ、トイレ前なら50〜80cmのコンパクトタイプを選びましょう。
サイズが合っていないと、マット自体がズレて転倒の原因になります。

ポイント2:滑り止め効果の高さ

最も重要な点です。裏面にしっかりとしたゴム加工や吸着加工が施されているものを選びましょう。
また、表面も重要です。靴下でも滑りにくいよう、ザラザラとした加工や凹凸があるものがベストです。

ポイント3:洗濯・手入れのしやすさ

汚れが溜まると滑りやすくなります。
洗濯機で丸洗いできるものや、拭くだけで汚れが落ちる撥水タイプなど、手入れが簡単なものを選びましょう。
特にトイレや浴室前は抗菌・防臭加工があると安心です。

ポイント4:つまずき防止(厚さ)

これが意外な落とし穴です。
厚すぎるマットは、足が上がりにくい高齢者にとって「つまずき」の原因になります。
理想的な厚さは5〜8mm程度。さらに、端が斜めにカット(スロープ加工)されているものだと、つまずきリスクを大幅に減らせます。

3. 【場所別】おすすめ滑り止めマット5選

【1位】廊下用 長尺滑り止めマット(150cm×50cm)

価格目安:3,000〜4,500円

廊下全体をカバーできるロングタイプです。裏面は吸着加工されており、掃除機をかけても吸い付かずズレません。
ハサミで自由にカットできるため、廊下の長さに合わせて調整可能です。

メリット

  • ✅ 長さ調整可能(L字型廊下にも対応)
  • ✅ 裏面吸着で絶対にズレない安心感
  • ✅ 洗濯機で丸洗いOK、薄手ですぐ乾く

デメリット

  • ❌ 設置範囲が広いため、敷くのに少し手間がかかる
  • ❌ 複数枚買うとコストがかさむ

推奨ユーザー

  • 夜間のトイレ動線(寝室→廊下→トイレ)を確保したい方
  • 廊下全体を滑りにくくしたい方
【PT視点】

廊下は転倒事故が最も多い場所の一つです。特に夜間は暗くて足元が見えづらいため、長尺マットで動線を確保するのが最も効果的です。薄手でつまずきにくいのも高評価です。

【2位】トイレ前用 コンパクト滑り止めマット(60cm×45cm)

価格目安:1,500〜2,500円

トイレの入り口専用に設計されたコンパクトなマットです。
吸水・速乾性に優れており、手洗い後の水滴による滑りを防ぎます。抗菌・防臭加工済み。

メリット

  • ✅ コンパクトで狭いトイレ前にも設置簡単
  • ✅ 吸水性が高く、水滴による転倒を防ぐ
  • ✅ 抗菌・防臭加工で清潔を保てる

デメリット

  • ❌ サイズが小さいため、カバー範囲が限定的

推奨ユーザー

  • トイレ前だけピンポイントで対策したい方
  • 手洗い後の床の水滴が気になる方
【PT視点】

トイレは1日に何度も使う場所であり、夜間は特に危険です。水滴が落ちていることも多いため、吸水性のあるマットは必須アイテムです。

【3位】浴室前用 吸水・速乾マット(50cm×75cm)

価格目安:2,000〜3,500円

お風呂上がりの濡れた足でも滑らない、珪藻土やマイクロファイバー素材のマットです。
瞬時に水分を吸収し、床を濡らしません。

メリット

  • ✅ 圧倒的な吸水・速乾性
  • ✅ 滑り止め効果が非常に高い
  • ✅ カビが生えにくく衛生的

デメリット

  • ❌ 珪藻土タイプは割れる可能性がある
  • ❌ 洗濯機不可のものがある(メンテナンス注意)

推奨ユーザー

  • お風呂上がりの水滴でヒヤッとしたことがある方
  • 脱衣所の床が滑りやすい素材の方
【PT視点】

浴室前は「濡れている」ことが前提の場所なので、最も滑りやすい危険地帯です。普通のバスマットではなく、裏面に強力な滑り止め加工があるものを選んでください。

【4位】キッチン用 油汚れに強いマット(120cm×45cm)

価格目安:2,500〜4,000円

撥水・撥油加工が施されたキッチン専用マットです。
クッション性があり、長時間立っていても足腰への負担が少ないのが特徴です。

メリット

  • ✅ 水や油汚れが染み込まず、拭くだけでOK
  • ✅ クッション性があり疲労軽減
  • ✅ 洗濯機で丸洗い可能なものも多い

デメリット

  • ❌ キッチン専用デザインのため、他の場所には不向き

推奨ユーザー

  • キッチンで調理中に滑りそうになったことがある方
  • 長時間立っていると足腰が痛くなる方
【PT視点】

キッチンは意外と見落とされがちですが、油や水が飛び散って滑りやすくなっています。クッション性のあるマットは、転倒時の衝撃吸収だけでなく、疲労軽減にも役立ちます。

【5位】階段用 段差対応マット(15枚セット)

価格目安:3,500〜5,500円

階段の各段に貼り付けるタイプのマットです。15枚セットなどが一般的です。
裏面の粘着テープでしっかり固定でき、防音効果もあります。

メリット

  • ✅ 階段特有の「滑り落ち」を防ぐ
  • ✅ 粘着テープで絶対にズレない
  • ✅ 足音が響かなくなる(防音効果)

デメリット

  • ❌ 設置に手間がかかる(1段ずつ貼る必要がある)
  • ❌ 価格がやや高め

推奨ユーザー

  • 階段での転倒リスクが高い方
  • 2階建て住宅にお住まいの方
【PT視点】

階段での転倒は、骨折だけでなく命に関わる重大事故につながります。手すりと合わせて、滑り止めマットは必須です。端がめくれ上がらない、吸着力の強いものを選びましょう。

4. 設置場所の優先順位

予算が限られている場合、どこから設置すべきか迷うかもしれません。訪問PTとしての推奨順位は以下の通りです。

  1. 優先順位1位:廊下(夜間トイレの動線)
    夜間の転倒リスクが最も高く、発見が遅れやすいため最優先です。
  2. 優先順位2位:浴室前(脱衣所)
    「濡れている」ため物理的に最も滑りやすい場所です。
  3. 優先順位3位:トイレ前
    使用頻度が高く、急いでいることが多いため危険です。
  4. 優先順位4位:階段
    事故が起きた時の被害が甚大です。
  5. 優先順位5位:キッチン
    滞在時間が長いですが、他の場所に比べれば優先度は下がります。

5. よくある質問(FAQ)

Q1. 滑り止めマットは洗濯できますか?

A. 製品によります。布製やポリエステル製のマットは「洗濯機OK(ネット使用)」が多いですが、珪藻土タイプや一部のクッションマットは洗濯不可で、拭き掃除のみの場合があります。購入前に必ず洗濯表示を確認してください。

Q2. マットがどうしてもズレてしまいます。

A. 裏面に「吸着加工(アクリル樹脂など)」がされているタイプを選んでください。それでもズレる場合は、100円ショップなどで売っている「滑り止めシート」をマットの下に敷くと効果的です。ただし、重ね敷きは厚みが出てつまずきの原因になるので注意が必要です。

Q3. マットが厚すぎてつまずいてしまいます。

A. 高齢者用には、厚さ5〜8mm程度の薄手のものを選びましょう。さらに、マットの端が斜めにカットされている「スロープ加工」や「バリアフリー設計」のものを選ぶと、つまずきリスクを大幅に減らせます。

Q4. 何枚くらい必要ですか?

A. まずは転倒リスクの高い「廊下(寝室〜トイレ間)」と「浴室前」の2枚からスタートすることをおすすめします。予算に余裕があれば、トイレ前、階段と増やしていくのが良いでしょう。

6. まとめ:まずは転倒リスクが高い場所から

高齢者の転倒事故の60%は自宅内で発生しています。
住み慣れた家だからこそ、「ここは滑りやすい」という意識が薄れがちです。

  • 滑り止めマットは、手軽で即効性のある転倒予防策
  • 場所別(廊下、浴室、トイレなど)に適した機能のマットを選ぶ
  • 優先順位は「夜間トイレ動線(廊下)」が1位

訪問PTとして、「手すり」と「滑り止めマット」はセットで考えるべき必須アイテムだと考えています。
まずは1枚、最も心配な場所から設置してみてください。その1枚が、ご家族の骨折を防ぐかもしれません。

夜間トイレの転倒対策は「セット」が効果的

滑り止めマットだけでなく、手すりやセンサーライト、見守りカメラを組み合わせることで、転倒リスクをさらに減らせます。

あわせて読みたい
夜間トイレ 転倒予防 完全ガイド【手すり・照明・見守りの3点セット】訪問PT推奨
夜間トイレ 転倒予防 完全ガイド【手すり・照明・見守りの3点セット】訪問PT推奨

「もし転んでしまったら…」の備えも

万が一転倒してしまった時、早期発見できるかどうかが予後を左右します。
見守りカメラがあれば、異変にすぐ気づいて対応できます。

あわせて読みたい
高齢者 見守りカメラ・サービス おすすめ3選【訪問PT推奨】
高齢者 見守りカメラ・サービス おすすめ3選【訪問PT推奨】
ABOUT ME
ゆっくま
ゆっくま
訪問PT
訪問看護ステーションで勤務する理学療法士(国家資格保有)。 在宅で介護をされているご家族の不安を少しでも減らしたいという思いから、 介護・リハビリに関する情報を、現場経験をもとにやさしく発信しています。
記事URLをコピーしました