一人暮らし 親 見守り 選び方【プラグ vs カメラ 徹底比較】訪問PT推奨
「昨日から実家の母に電話がつながらない…」
「もしかして、家の中で倒れているんじゃないか?」
離れて暮らす親御さんを持つ方なら、一度はこんな恐怖を感じたことがあるのではないでしょうか。
訪問PTとして多くのお宅に伺う中で、「もっと早く異変に気づいていれば…」と悔やまれるケースに何度も遭遇してきました。
高齢者の独居世帯は年々増加しており、今や65歳以上の約700万世帯が一人暮らしです。
「何かあった時のために見守りを入れたいけれど、カメラは親が『監視されているみたい』と嫌がる」
そんな悩みを持つご家族に、私が現場で提案しているのが「プラグ型」と「カメラ型」の使い分けです。
この記事では、それぞれの特徴を徹底比較し、あなたの親御さんに最適な見守り方法を選ぶための基準を解説します。
- プライバシー重視・親がカメラに抵抗がある → プラグ型
- 映像で様子を確認したい・転倒リスクが高い → カメラ型
- 迷ったら → 親の性格と、今の健康状態で選ぶ(記事内でフローチャート解説)
1. なぜ一人暮らしの親に見守りが必要なのか?(訪問PT視点)
「うちはまだ元気だから大丈夫」
多くの方がそう言いますが、高齢者の体調変化や転倒事故は突然起こります。
私が担当していた80代の女性利用者様の事例です。
いつも通り一人で生活されていましたが、夜間にトイレへ行こうとして転倒。大腿骨を骨折し、痛みのあまり動けなくなってしまいました。
発見されたのは2日後、ヘルパーさんが訪問した時でした。冬場だったため低体温症を起こしており、緊急搬送されましたが、そのまま入院生活となり、以前のように自宅で暮らすことは難しくなってしまいました。
「もし、転倒した当日に気づけていれば…」
ご家族の悲痛な声は、今でも忘れられません。
毎日電話をするという方も多いですが、それにも限界があります。
親御さんが電話に出ないと「倒れているのでは?」と不安になりますし、逆に毎日かけすぎると「心配しすぎだ、うるさい」と煙たがられることもあります。
また、電話に出たとしても、「心配かけたくない」と不調を隠す親御さんも少なくありません。
適切な見守りサービスは、「監視」ではなく「早期発見」のための命綱です。
親御さんのプライバシーを守りつつ、子世代が安心して生活を送るために、現代の技術を賢く使うことを強くおすすめします。
2. プラグ型 vs カメラ型 徹底比較表
見守りサービスには大きく分けて「プラグ型(センサー型)」と「カメラ型」があります。それぞれの違いを比較表にまとめました。
| 項目 | プラグ型 | カメラ型 |
|---|---|---|
| プライバシー | ◎ 映像なし(抵抗感小) | △ 映像あり(抵抗感大) |
| 設置の簡単さ | ◎ コンセントに差すだけ | ○ Wi-Fi設定が必要 |
| 異変検知 | ○ 電気使用パターンで推測 | ◎ リアルタイム映像・動体検知 |
| 緊急時対応 | △ 駆けつけが必要 | ◎ 映像確認・声かけが可能 |
| コスト | ○ 月額2,000〜3,000円 | ◎ 買い切りなら月額0円 |
| 情報量 | △ 生活リズムのみ | ◎ 映像・音声・温度など |
3. 【プライバシー重視】プラグ型の特徴・メリット・デメリット
仕組み
専用の機器をコンセントに差し込むだけで設置完了です。
トイレやテレビ、冷蔵庫など、日常的に使う家電の電気使用量をモニタリングし、「いつも通り生活しているか」を判定します。
長時間電気が使われていないなどの異変を検知すると、家族のスマホアプリに通知が届きます。
メリット
- ✅ プライバシー尊重 – カメラがないため「見られている」というストレスがありません。
- ✅ 設置が超簡単 – 工事もWi-Fi設定も不要。コンセントに差すだけなので、機械が苦手な親御さんでも導入できます。
- ✅ 親の負担ゼロ – ボタンを押したり身につけたりする必要がなく、普段通りの生活を続けるだけで見守りが可能です。
- ✅ 生活リズム把握 – 「夜中に何度もトイレに起きている」「朝起きるのが遅くなっている」といった生活の変化に気づけます。
デメリット
- ❌ 映像が見えない – 「通知が来たけど、寝ているだけなのか倒れているのか分からない」というもどかしさがあります。
- ❌ リアルタイム性が低い – 「〇時間動きがない」と判定するまでにタイムラグがあるため、転倒直後の発見は難しい場合があります。
推奨ユーザー
✔ 親が「カメラは絶対に嫌だ」と拒否する
✔ プライバシーを尊重し、自立した生活を応援したい
✔ まずは「生きているか(生活しているか)」を緩やかに確認したい
4. 【早期発見重視】カメラ型の特徴・メリット・デメリット
仕組み
自宅のリビングや寝室などにネットワークカメラを設置します。
Wi-Fiを通じて、家族のスマホからリアルタイムで部屋の様子を確認できます。
動体検知機能で人が動いた時だけ録画したり、通知を送ったりすることも可能です。
メリット
- ✅ リアルタイム映像 – 「電話に出ない」という時、すぐに映像で無事を確認できます。これが最大の安心材料です。
- ✅ 早期発見 – 転倒した瞬間や、うずくまっている様子を直接確認できるため、救急要請などの対応が最速で行えます。
- ✅ 双方向音声 – カメラ越しに「大丈夫?」「薬飲んだ?」と声をかけられ、コミュニケーションツールとしても使えます。
- ✅ 月額0円 – 機器を買い切れば月額費用がかからない製品が多く、長期的に見てコストを抑えられます。
デメリット
- ❌ プライバシーの問題 – 親御さんが「監視されている」と感じやすく、拒否反応を示すことが多いです。
- ❌ 設置の手間 – Wi-Fi環境が必須で、初期設定にスマホ操作が必要です。
推奨ユーザー
✔ 親が「カメラでもいいよ」と同意している
✔ 転倒リスクが高い(過去に転倒歴がある、足元がふらつく)
✔ 映像を見て安心したい、声をかけたい
5. 選び方のフローチャート(あなたに合うのはどっち?)
親御さんの性格や状況に合わせて、どちらを選ぶべきかチェックしてみましょう。

- プライバシー重視、親の抵抗感が強い → プラグ型
- 映像確認、早期発見重視 → カメラ型
迷ったら
まずは抵抗感の少ない「プラグ型」で様子を見て、体調に不安が出てきたら「カメラ型」を追加する、という段階的な導入がおすすめです。
6. 訪問PTが見た成功事例
事例1:プラグ型で救われたケース(75歳男性・独居)
頑固なお父様で「見守りなんていらん!」と拒否されていましたが、息子さんが「コンセントに差すだけだから」と説得してプラグ型を導入。
ある日、いつもなら朝起きる時間に電気使用量が上がらず、通知が届きました。
息子さんが電話しても出ないため、近所に住む親戚に見に行ってもらったところ、脳梗塞で倒れているのを発見。
早期発見できたおかげで、後遺症を最小限に抑えられ、リハビリを経て自宅生活に戻ることができました。
息子さんは「カメラだったら父は絶対にコンセントを抜いていたと思う。プラグ型で本当に良かった」と話していました。
事例2:カメラ型で安心を得たケース(82歳女性・認知症初期)
認知症の症状が出始め、薬の飲み忘れや夜間の徘徊が心配だったお母様。
娘さんが「お母さんが転んだ時、すぐに助けに行けるように」と丁寧に説明し、リビングと寝室にカメラを設置しました。
ある夜、カメラ越しにトイレへ行く足取りがふらついているのを確認。翌日すぐに訪問PT(私)に相談があり、手すりの追加設置を行いました。
「映像で元気な姿を見ると私も安心できるんです」と娘さん。お母様も「娘が見てくれている」という安心感があるようで、カメラに話しかけることもあるそうです。
7. よくある質問(FAQ)
A. 「見守り」という言葉が「監視」や「年寄り扱い」と感じさせてしまうことがあります。
「何かあった時、すぐに駆けつけられないと私が心配で眠れないの」「離れていても安心したいから、私のために設置させて」と、子世代の安心のためだと伝えてみてください。
それでも嫌がる場合は、存在感のない「プラグ型」を「ただのセンサーだから」と提案するのがスムーズです。
A. もちろんです。非常に有効な使い方です。
プラグ型で家全体の生活リズムを把握し、転倒リスクが高い場所(玄関、廊下など)だけピンポイントでカメラを設置する併用パターンは、訪問先でもよく見かけます。
プライバシーと安全性のいいとこ取りができます。
A. リビング、玄関、寝室の入口が一般的です。
絶対に避けてほしいのは「トイレの中」と「脱衣所・浴室」です。プライバシーの侵害感が強く、信頼関係を損ないます。
「トイレに行く動線(廊下)」が映るようにすれば、プライバシーを守りつつ、最も転倒が多い場所を見守れます。
A. プラグ型はサービス利用料として月額2,000〜3,000円程度が相場です。
カメラ型は、機器を購入すれば(3,000〜5,000円程度)、月額費用は0円で使えるものが多いです。警備会社などの駆けつけサービス付きカメラの場合は、月額数千円かかります。
8. まとめ:親の性格に合った見守りを
一人暮らしの親御さんの見守りは、「子世代の安心」と「親御さんのプライバシー」のバランスをとることが最も重要です。
- プラグ型:プライバシー重視、親の抵抗感が少ない。まずはここから始めるのがおすすめ。
- カメラ型:リアルタイム映像、早期発見。親の同意が得られれば最強の安心ツール。
訪問PTとして一番お伝えしたいのは、「何もしない」ことが最大のリスクだということです。
「まだ早いかな」と思っているうちに、取り返しのつかない事故が起きてしまうこともあります。
まずは資料請求や、安価なカメラを1台試してみるところから、小さな一歩を踏み出してみてください。
具体的な見守りカメラ・サービスを知りたい方へ
プラグ型・カメラ型の具体的な製品やサービスについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
訪問PTが厳選した「おすすめ3選」を、価格・機能・使いやすさで徹底比較。
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プライバシーに配慮した見守り方法を厳選。買い切り型・サービス型を比較。
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