介助の基本・身体の使い方
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【移乗介助】ベッド⇄車椅子でふらつく人の転倒を防ぐ「安全確認」6つ|家族でも今日からできる

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ゆっくま
ゆっくま

こんにちは、訪問リハビリのゆっくまです。
在宅介護で“ヒヤッ”としやすい動作の代表が、ベッド⇄車椅子の移乗です。

特に、ふらつきがある方だと
「立った瞬間にグラッ」
「方向転換でフラッ」
が起きやすく、怖いですよね。

今日は、家族介護でも実践できる “安全確認の型” を、できるだけわかりやすくまとめます。


結論:安全確認は「止まる場所」を決めればうまくい

移乗で一番危ないのは、実は“持ち上げる瞬間”よりも、
立った直後〜方向転換〜座る直前です。

ここで慌てないために、移乗を「流れ作業」にせず、6回だけ止まって確認しましょう。
(安全確認は“頑張り”じゃなくて、“手順”です)

まず最初に:無理をしていいライン・ダメなライン(中止の目安)

ふらつきがある方の移乗は、日によって状態が変わります。
次のどれかがあれば、いったん中止して、**方法変更(2人介助/福祉用具/専門職へ相談)**をおすすめします。

  • 立つ前から顔色が悪い、気分不良が強い
  • 立った瞬間に足がガクッとする(膝折れが強い)
  • 介助者(あなた)が「腰をやりそう」と感じる
  • 今日に限っていつもよりフラつく

ふらつきがある人の移乗:安全確認6つ

ここからは、ベッド→車椅子を例に書きます(逆方向でも同じ考え方でOKです)。

① 床チェック:つまずきゼロが最優先

最初に見るのは本人ではなくです。

  • コード
  • カーペットの段差
  • 濡れ
  • スリッパのズレ

ここが残っていると、どんなに上手く支えても転びます。

② 車椅子の位置:ベッドに“斜め”で距離を短く

車椅子は、ベッドに対して斜めに寄せます。
正面だと距離が伸びて、方向転換も大きくなり、ふらつきが出やすいです。

(※角度は細かくこだわりすぎなくてOK。「正面じゃなく、斜めで近い」これだけ覚えてください)

③ ブレーキ:左右を“手で”確認(見ただけNG)

ブレーキは見ただけだと外れていることがあります。
必ず左右とも手で触ってロック確認をしてください。

ここを省くと、立った瞬間に車椅子が動いて事故になりやすいです。

④ フットレスト:つまずきの地雷を片づける

ふらつきがある方は、足が出る位置も不安定になりがちです。
フットレストがあると、立ち上がりでつまずきやすいので、上げる・外すなどして、足が当たらない状態にします。

⑤ 合図:3カウントで“同時に動く”(一番効く安全対策)

ふらつきがある人ほど、合図が重要です。
おすすめの声かけはこれです。

  • 「今から立ちますよ」
  • 「3、2、1で一緒に前に倒れて立ちます」

合図があると、本人が“準備できてから”動けるので、立ち上がりが安定します。
逆に、急に持ち上げるとフラつきやすくなります。

⑥ 立った直後:0.5秒止まって“ふらつきチェック”

ここが最大のポイントです。

立ったらすぐ方向転換しない。0.5〜1秒だけ止まる。

  • ふらつきが出る → いったん座り直す(戻る)
  • 大丈夫 → 小さく足を動かしながら、ゆっくり方向転換→座る

「戻る判断」は失敗じゃなくて、安全のための正解です。

よくある失敗(家族介護で多い順)

  • ブレーキを片側だけ確認してしまう
  • フットレストを上げ忘れて足が引っかかる
  • 合図なしで急に立たせる
  • 立った直後にすぐ回してしまう
  • 腕で引っ張って支えようとして、介助者が腰を痛める

【印刷・メモ用】安全確認チェックリスト(ベッド⇄車椅子)

  •  床:段差・濡れ・コードなし
  •  車椅子:ベッドに斜めで近い
  •  ブレーキ:左右ロックを手で確認
  •  フットレスト:足が当たらない状態
  •  合図:3カウントで一緒に動く
  •  立った直後:0.5秒止まってふらつき確認

参考:動画(流れを目で確認したい人へ)

ABOUT ME
ゆっくま
ゆっくま
訪問PT
訪問看護ステーションで勤務する理学療法士(国家資格保有)。 在宅で介護をされているご家族の不安を少しでも減らしたいという思いから、 介護・リハビリに関する情報を、現場経験をもとにやさしく発信しています。
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