こんにちは。私は訪問看護ステーションで理学療法士として働いています。
日々ご家族の介護をされているみなさん、本当にお疲れさまです。
このブログを読んでくださっているということは、今、少し疲れていたり、しんどさを感じていたりするのかもしれません。
この記事では、現場でたくさんのご家族と関わってきた経験から、「在宅介護に疲れたときに、どう気持ちを整えるか」「実際にどんな工夫ができるか」をお伝えできたらと思います。
「疲れた」と思っていいんです

在宅介護は、想像以上にエネルギーを使います。
体力的にも精神的にも、長期戦になりやすく、出口が見えないように感じてしまうことも少なくありません。
でも、忘れないでほしいのは、「疲れた」「つらい」と感じるのは自然なこと、ということです。
私たち医療職ですら、仕事として関わっているのに悩むことや、精神的に揺さぶられることがあります。
ですから、ご家族として介護をされている方が、疲れや限界を感じるのは当たり前なんです。
頑張りすぎない仕組みを作る

介護を「やさしさ」や「愛情」だけで続けていくのは、どうしても限界があります。
必要なのは、「続けていけるための工夫や仕組み」を作ることです。
- デイサービスやショートステイを定期的に活用する
- 買い物や調理、掃除など一部の家事を外注する(家事代行サービスなど)
- 介護用品を使って身体的負担を軽減する
実際、あるご家族は、ベッドから車椅子へ乗り移る動きを「介護リフト」に変えたことで、腰痛が激減しました。
その方が使っていたのが、こちらの商品です。
「もっと早く導入すればよかった…」とおっしゃっていたのが印象的でした。
一人で抱えこまないでください

ご家族だけで頑張ろうとすると、心も体もすり減ってしまいます。
訪問リハビリや訪問介護など、地域の支援サービスを上手に使いましょう。
私たち理学療法士も、ご本人の身体機能のことだけでなく、ご家族の負担を減らすためのサポートもしています。
「こんなこと相談していいのかな?」と思うようなことでも、どうか気軽に声をかけてください。
専門職はそのためにいます。
ちょっと休むことを、自分に許してあげてください

どうか、「自分が休むのは悪いこと」だと思わないでください。
疲れているときに無理をしても、うまくいかないことが増えるだけです。
一時的に離れる時間を持ったり、リフレッシュできる趣味を楽しんだりすることは、むしろ「より良い介護」のために必要なことだと思います。
私は、ある利用者さんのご家族に「コーヒーを一杯、静かな時間で飲むだけでもいい」とお伝えしたことがあります。
その方は、そこから毎朝10分だけ“自分時間”を取るようになり、表情がとても明るくなりました。
リラックスできる空間づくりには、アロマディフューザーなどもおすすめです。
最後に:あなたのことを応援しています
この記事をここまで読んでくださった方へ。
あなたは十分すぎるほど頑張っています。
疲れてしまうのは当然のことです。
介護は、あなた一人で背負うものではありません。
私たち医療・介護の専門職も、地域のサービスも、あなたの味方です。
ほんの少しでも心が軽くなってくれたらうれしいです。
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