こんにちは。
私は訪問看護ステーションで理学療法士として働いています。
この仕事をしていると、「家族の介護、全部自分で頑張らないといけないんですよね…」と涙ぐむご家族に出会うことがあります。
でも、それは違うんです。介護は“チーム戦”。頼っていいサービスがたくさんありますし、あなたの心と体を守ることが、結果的にご本人の笑顔にもつながります。
今日は、介護者の皆さんが気軽に使うべき、役立つサービスを一覧でご紹介しますね。
1. 地域包括支援センター(まずはここ!)

介護のこと、誰に聞けばいいの?というときに頼れるのが、地域包括支援センター。
介護保険サービスの相談や申請、制度の使い方などを無料で相談できます。
- ケアマネジャーを紹介してもらえる
- 介護保険の申請サポート
- 高齢者の虐待・認知症・権利擁護の相談もOK
探し方:「〇〇市 地域包括支援センター」で検索
2. ケアマネジャー(介護の司令塔)
介護のプロであるケアマネさんは、あなたの“右腕”のような存在。
訪問介護やデイサービス、福祉用具の手配まで、介護保険内で受けられるサービスを調整してくれます。
- どんなサービスが使えるか分からない
- 介護がしんどくなってきた
- 施設に入れるか悩んでいる
訪問看護や介護、福祉用具など介護保険内サービスの連携の中継役にもなってくれるので、私たちもお世話になっているとても頼りになる存在です。
3. 訪問看護・訪問リハビリ(医療面・生活面をプロがサポート)
病気や認知症がある方には、訪問看護や訪問リハビリがとても心強いです。
医師の指示書があれば、保険を使って看護師や理学療法士が定期的に自宅へ訪問し、医療的ケアやリハビリを行います。

週1回の訪問でも、身体機能の維持や転倒予防に大きくつながりますよ
4. デイサービス・ショートステイ(自分の時間も大切に)
「1日中見守っていて疲れた…」そんなときは、デイサービスやショートステイを利用して、ご自身のリフレッシュ時間を確保してくださいね。
- デイサービス:日帰りで食事・入浴・機能訓練など
- ショートステイ:数日間の宿泊介護サービス
最初にもお伝えしたように、介護者の余裕のなさやツラい感情は被介護者であるご家族にも影響をあたえます。
ストレスが大きくなると、ニュースでも取り上げられているような虐待に発展するケースもあるので、はやめにサービスを入れて余裕のある介護ができるようにしましょう。
5. 福祉用具レンタル・購入(介助負担の軽減)
介護用ベッド、手すり、車いすなどはレンタルでお得に借りることができます。無理な介助は腰を痛める原因にもなるので、早めに導入していきましょう。
▶私が現場でよく使っているおすすめ商品
高さ・背上げ角度が細かく調整でき、起き上がりや立ち上がり時の介助量が軽減します。また、角度や高さを調整することで、ご自身の力で起き上がることもしやすくなるので、動作練習のリハビリにもなります。
工具不要で設置OK。トイレや玄関などいろんなところに置くことができます。軽いので女性でも簡単に運ぶことができます。
6. ヘルパー(訪問介護)
掃除・洗濯・買い物・調理などをヘルパーさんが訪問してお手伝いしてくれるサービスです。
「お母さんの入浴だけでもお願いできて助かってる」という声をよく聞きます。
介護保険内で利用可能(要介護認定が必要)です。
7. 家事代行・宅配サービス(自費でも負担軽減)
「介護保険では対応できない細かい家事」には、自費サービスを組み合わせるのもおすすめです。
▶おすすめサービス
宅配といえばコープ、忙しい方だけでなく高齢者にも強い味方です。
どんなものがあるのか興味がある方はまず資料請求やおためしセットを頼んでみることをおすすめします。しつこい営業電話も来ないので安心です。
24時間365日いつでも介護に関することならなんでも対応してくれます。介護士を最短5分でマッチングしてくれるスピード感も安心ポイントですね。
まとめ|介護は「ひとりで抱え込まない」がいちばん大事
「家族だから…」「私がやらなきゃ」と無理を重ねてしまう方、本当に多いです。
でも、あなたが倒れてしまったら、ご本人を支えられなくなってしまいます。
頼れるサービスはたくさんあります。
「少しだけ休みたい」「困っているけど、どうしていいか分からない」そんな気持ちが出てきたら、ぜひ地域包括支援センターやケアマネさんに相談してみてくださいね。
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