「ベッドから立てない…」を改善する3つの工夫

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こんにちは。
私は訪問看護ステーションで理学療法士として働いています。

在宅でのリハビリを担当していると、ご家族やご本人からよく聞く悩みの一つに、「ベッドから上手く立てないんです…」という声があります。これは本人の力だけでなく、環境やちょっとした工夫でも大きく改善することがあるんです。

今回は、私が実際の訪問リハビリで効果を感じた「ベッドから立てない状態を改善する3つの工夫」についてご紹介します。

1. 立ち上がりやすい“高さ”を作る

立ち上がりが難しい理由のひとつに、「ベッドの高さが合っていない」という点があります。ベッドが低すぎると、膝を大きく曲げなければならず、太ももの筋力やバランス力が必要になります。逆に高すぎると、足が床につかず踏ん張れません。

おすすめの工夫

高さ調整ができる介護ベッドや、ベッドの脚の下に置く高さ調整台(ベッドライザー)などを使うと、立ちやすい高さに調整できます。

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▶ ベッドの脚の下に置くだけで簡単に高さアップ。高さは数段階で調整可能なので、個々の状態に合わせやすいです。

2. “手すり”を設置して自力での動作をサポート

立ち上がるときにどこにもつかまる場所がないと、どんなに元気な方でも不安になります。壁やベッドのフレームに手をかけても安定せず、逆に転倒のリスクになることもあるので対策が必要です。

おすすめの工夫

ベッド脇に設置する「ベッド用手すり」を導入すると、腕の力を使って立ちやすくなります。

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▶ グリップ部が滑りにくく安心。起き上がりや座っているときの支えにもなるので便利です。

3. 起き上がり・立ち上がりの“動作練習”を少しずつ

「動作自体がつらくてできない…」という方も多いのですが、コツを掴んで少しずつ練習すれば、多くの方が改善しています。例えば、ベッドの端に腰かけて、両足をしっかり床につけ、手を膝に置いて前傾姿勢をとる。この一連の動作を“安全な範囲で”繰り返すことが重要です。

おすすめの工夫

練習中は、床に滑り止めマットを敷いたり、転倒防止のために周囲にクッションを置くのも安心材料になります。

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▶ 床の滑りを防ぎ、転倒時の衝撃も軽減。ベッドサイドに敷くと安心感が増します。

最後に:環境と身体の両方を整えることが大切

「立てない」原因は筋力の低下だけでなく、ちょっとした“環境の工夫”で大きく改善できることが多いです。ベッドの高さや手すりの設置、動作の練習など、ご家庭でもできる対策を取り入れて、少しずつ「できた!」を増やしていけるといいですね。

訪問リハビリの中でも、こうした“自立動作のサポート”はとても重要だと実感しています。もしご自宅で困っている方がいれば、まずは「立ち上がるための環境づくり」から始めてみてください。

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