「最近おじいちゃんがよくつまずいてる気がする…」
「おばあちゃんがフラフラして歩くのが心配…」
そんな“小さな変化”に気づいたことはありませんか?
実はその「つまずき」、重大なケガにつながるサインかもしれません。
今回は、家族が注意しておきたい“つまずき”の兆候と、その原因や予防法についてわかりやすくお伝えします。
つまずきは「老化」ではなく「危険サイン」

高齢になると「足が上がりにくくなる」「筋力が落ちる」ことで、日常的に小さな段差にも引っかかりやすくなります。
ただし、よくつまずくというのは単なる年齢の問題ではなく、
バランス能力や反応速度の低下、病気の前兆である可能性もあります。
放っておくと、転倒 → 骨折 → 寝たきりという流れになってしまうことも…。
家族が気づきやすい“転倒リスクの兆候”

以下のような変化が見られたら注意が必要です。
- なんでもないところでつまずくことが増えた
- 歩き方がすり足になっている
- 椅子から立ち上がる時にふらつく
- トイレや洗面所など、ちょっとした移動に時間がかかる
- 家具や壁に手をつきながら歩いている
- 靴のつま先がよく擦り減っている
「なんか様子が違うな…?」と思ったときは、遠慮せずに声をかけてみましょう。
つまずきを防ぐためにできること
1. 筋力・バランス能力の維持
下肢の筋肉(特に太もも・ふくらはぎ)を鍛えることが、つまずき防止に直結します。
おすすめの運動:
- 椅子に座って足踏み運動
- 壁につかまりながらのスクワット
- かかと上げ・つま先上げ
無理なく毎日続けられる内容を、家族と一緒にやるのも◎
また、毎日たった5分の簡単な運動で筋力をキープできる、
NHKでも紹介された運動プログラムのDVDもあります。
無理なく続けられるので、運動が苦手な方にもおすすめです。
2. 環境の見直し
家庭内の小さな段差や滑りやすい床、暗い照明などが原因になることも。
- 廊下にすべり止めマットを敷く
- 室内でも履けるすべりにくい靴を使う
- トイレや浴室に手すりをつける
- 夜間の足元灯を設置する
特にお風呂場や玄関は転倒のリスクが高いので、
すべり止めマットを敷くだけで安心感がぐっと高まります。
また、普段使っているスリッパを見直すだけでも転倒リスクは減らせます。
つまずきにくい構造で滑りにくい、室内用シューズもおすすめです。
まとめ:家族の「気づき」が予防の第一歩
「最近つまずくようになったな…」という本人の一言や、家族が感じるちょっとした違和感が、将来の大きな事故を防ぐきっかけになります。
大切なのは、「年のせい」と思わず、
“今できること”を一緒に始めること。
もし足腰に不安がある場合は、軽量で押しやすい歩行補助具(シルバーカー)も検討してみてください。
室内でも使いやすいタイプが増えていて、ふらつきの軽減に役立ちます。
また、万が一の転倒にもすぐ気づけるよう、
スマホに通知が届く見守りセンサーを導入するご家庭も増えています。
家族みんなで見守り、支え合って、安全で安心な暮らしを作っていきましょう。
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