はじめに:最近「元気がないな…」と思ったら
高齢のご家族を見ていて、「最近ちょっと元気がないかも」と感じたことはありませんか?
実はそれ、「フレイル」の始まりかもしれません。
「年だから仕方ない」と思いがちな体力や気力の低下。
しかしフレイルは、早めに気づいて対策すれば元に戻せる可能性がある状態です。
今回は、そんな「フレイル」について、訪問看護ステーション勤務の理学療法士がわかりやすく解説し、日常でできる予防法をご紹介します。
どれも実践して効果があったものばかりなのでぜひ参考にしてください。
フレイルとは?~健康と要介護の間~
フレイル(Frailty)とは、加齢によって心身の機能が衰えた状態のことを指します。
日本語では「虚弱」と訳されることもあります。
健康と要介護のちょうど中間で、「何かあれば要介護になりかねない状態」です。
フレイルの3つの側面
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- 身体的フレイル:筋力低下、歩行速度の低下、体重減少など
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- 精神・心理的フレイル:うつ傾向、意欲の低下、認知機能の低下など
- 社会的フレイル:孤立、引きこもり、人との関わりの減少
放っておくとどうなるの?
フレイルを放置すると、次のようなリスクがあります。
- ✅ 転倒・骨折が増える
- ✅ 日常生活が不自由になり、要介護状態へ進行
- ✅ 認知機能の低下やうつの発症
- ✅ 入院・施設入所の可能性が高まる
一度要介護状態になると、元の生活に戻るのは容易ではありません。
だからこそ、「ちょっと変かも」と思った段階での対策が重要なのです。
フレイルのサインに気づくポイント
以下のような変化があれば、フレイルの兆候かもしれません。
- 食事量が減った、体重が減った
- 手すりや杖が必要になってきた
- 外出や人との会話が減った
- 「めんどくさい」「やる気が出ない」が口癖に
- 最近転びやすくなった
フレイル予防の3本柱とは?
フレイルの予防には、「栄養」「運動」「社会参加」が欠かせません。
① 栄養(特にタンパク質)
高齢になると、筋肉を保つためにより多くのタンパク質が必要になります。
- 肉・魚・卵・豆腐などを積極的にとる
- 食事が難しい方は、栄養補助食品やプロテインを活用しましょう
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② 運動(筋力・バランス・持久力)
自宅でもできる軽い運動が効果的です。
- 椅子からの立ち座り運動(スクワット)
- セラバンドでの腕・足の筋トレ
- 室内ウォーキングや足踏み
③ 社会参加(孤立の防止)
人と話すこと、外出することも、立派なフレイル予防です。
- 地域のサロンや体操教室に参加
- 家族や友人とのおしゃべり
- 見守りサービスの導入も一つの方法
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フレイルは「戻せる」可能性がある!
フレイルは要介護と違い、「改善できる」状態です。
早めに気づき、生活を少し変えるだけで、大きな変化が期待できます。
✅まとめ
- フレイル=加齢による心身の虚弱
- 放置すると要介護リスクが高まる
- 栄養・運動・社会参加で予防・改善可能
おわりに:家族と一緒にできることから
フレイルの予防は、特別なことではありません。
食事を意識して、ちょっと身体を動かして、人と関わること。
その積み重ねが、大切な人の「元気な毎日」につながります。
気になった方は、今日から始めてみましょう!
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